母親学級 や両親学級(パパママクラス)で勉強できることとは?【助産師監修】

2020.04.30

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妊娠中-基礎知識

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、母親学級や両親学級に参加できなかった皆様へ

コロナウイルスの影響で母親学級や両親学級などのイベントが中止になり、サポートが受けられておらず不安、という多くの方々の声を聞きます。

東京都助産師会(https://jmat.jp/)は、YouTubeにて母親学級のオンラインセミナーの動画や赤ちゃんのお世話の方法を公開しています。

 

東京都助産師会Youtube (https://www.youtube.com/channel/UCyx2_vJ6qmw8YkA_yc7sRJQ)

母親学級や両親学級(ペアレンティングクラス)とは

母親学級は、妊婦自身が妊娠中の心身のことや食事や運動など、妊娠経過を順調に過ごすための知識や、出産・産後の生活や育児に関する知識を得て、これからについて具体的なイメージを抱き準備ができるようにする場です。具体的には、妊娠の経過や出産の経過、妊娠中の食生活やマイナートラブルへの対処方法、出産の兆候と入院のタイミング、産後の生活と心身のケアについて等を学びます。同様の状況にある人と気持ちを分かち合うことで、女性自身の気持ちの整理やストレスを発散する場にもなります。

 

妊婦である母親だけではなくパートナーも参加できるものを両親学級(ペアレンティングクラス)といいます。妊娠中や産後の育児について、二人で同時に学ぶことができる場です。平日に仕事があり参加できないという方のために、休日も開催されていることが多いようです。妊婦のおなかの重みや動きにくさを知るための妊婦エプロン(妊婦ジャケット)を着用した妊婦体験や、沐浴の仕方を赤ちゃんの人形で練習、赤ちゃんの衣類の着脱練習、抱っこの練習など実践的な内容が多くあります。

両親学級(ペアレンティングクラス)は、これからの生活をそれぞれが自分なりに考えるだけでなく、二人で話し合い調整していくことの必要性を感じ、話し合いのきっかけになる場でもあります。そのほかにも父親学級などを行っている地域もあります。

母親学級や両親学級はどこで開催しているの?

主に、以下のような場所で、集団を対象に開催されています。しかし、最近は、実際に赴かずとも、ネット上での開催や、プライベート向けの教室などもあります。身近なところで検索してみましょう。

 

1 出産予定の産院が開催
病院や産院で開催されている母親学級・両親学級(父親学級)は、分娩の経過や、育児についてのこと、一般的な妊娠出産の知識などの説明を受けたり、立ち合い出産についての説明や、その産院の特徴などについての説明を受けたりすることが多いようです。立ち合い出産を希望している場合は参加が必須となっていることもあります。妊婦健診や入院の予約手続きの際に案内があり、料金は、有料・無料さまざまです。

 

2 地方自治体が開催
地方自治体が開催している母親学級・両親学級(父親学級)は母子手帳を受け取る際に案内を受ける場合や、自治体のホームページで確認することができますのでチェックしてみましょう。内容としては、一般的な妊娠出産の知識から自治体で利用できる母子保健サービス、子育て(保育園の案内)などについての説明があります。地域での、ママ友作りや、地元の子育ての情報収集や交換の場になっています。料金は、基本的に無料です。

 

3 企業や財団法人が主催
おむつやベビー用品のメーカーが、商品PRを兼ねて主催しているものもあり、マタニティイベントとして開催されています。ベビー用品について学んだり、商品を使ったレッスンなどがあったり、お土産がもらえることもあります。有料または、先着順や抽選で参加ができます。

母親学級や両親学級に参加するメリット

陣痛から出産の流れを知っておけば、破水などもしもの時にも落ち着いて対応できるようになります。女性は身体の変化で母親になったことを自覚しますが、男性は産まれてくるまでなかなか実感がわかないという人も多く、赤ちゃんのお世話の練習などを通じて父親になったという自覚が芽生える男性もいるようです。教室に参加して、妊娠・出産のつらさや大変さを理解し、産前産後のサポートをしようという姿勢が女性を安心させてくれますし、夫婦の絆になります。

参加ができなかった時はどうしたらよい?知っておきたい知識と助産師からのアドバイス

母親学級などは複数のセミナーに参加することも可能ですが、仕事の調整が難しい場合や、体調不良などが原因でまったく参加ができないというケースもあります。こうした学級に参加する目的は、出産と育児の知識を事前に得ることですので、セミナー等に参加ができなかった場合はいろいろなところから情報収集してみましょう。

情報収集としては下記のような方法があります。
・担当医や助産師に健診時に相談する
・自分の住んでいる地域の保健所や保険センターに情報提供をしてもらえないか相談する
・妊娠・育児に関する育児書を購入する
・インターネットで知りたい情報を検索する

 

 

母親学級や両親学級で勉強する内容の一部は、はぐふるに掲載しているものもあります。

≪妊娠初期≫

妊娠初期の基礎情報【2020年4月現在】

 

妊娠中の食生活【2020年4月現在】

 

つわりについて【2020年4月現在】

 

運動の仕方【2020年4月現在】

 

≪妊娠中期≫

妊娠中期の基礎情報【2020年4月現在】

 

≪妊娠後期≫【2020年7月現在】

 

≪お父さん向け≫【2020年4月現在】

《 監修 》

  • 濵脇 文子(はまわき ふみこ) 助産師

    大阪大学大学院医学系研究科招聘准教授。
    助産師・保健師・看護師。
    産前産後ケアセンターヴィタリテハウス施設長。
    はぐふるアンバサダー。
     
    妊娠から産後まで、一人一人に寄り添い幅広くサポートを行う。
    また、自治体や企業とマタニティーソリューションの事業構築や講演・執筆活動、専門職の教育研究にも携わる。
     
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