妊娠中期 の体調の変化と赤ちゃんのようす(妊娠16週_妊娠17週_妊娠18週_妊娠19週)

2020.02.03

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妊娠中-基礎知識

妊娠5か月ごろのお母さんの体調の変化

妊娠5カ月は妊娠中期にあたり、流産の可能性も低くなるため、安定期と呼ばれている時期に入ります。お腹は大きくふくらんで、妊婦らしい体型になり、胎動を感じるようになってきます。

子宮は、大人の頭くらいの大きさになり、子宮がおへその位置までふくらんできます。その影響で、胃や横隔膜が圧迫され、胃もたれや息切れをしやすくなります。妊娠5カ月は安定期に入ったとはいえ、無理は禁物です。赤ちゃんがお腹にいることを常に意識して行動するようにしましょう。

 

妊娠4カ月~6カ月ごろは、お母さんの体内に脂肪を蓄える作用をするホルモンが胎盤から分泌されます。これは、胎児に必要な栄養を確保するためのもので、その影響もあり体重が増えやすくなります。

また、つわりがおさまってくるため、食欲が出てくるという面でも体重が増えやすい時期です。急激な体重増加は、妊娠高血圧症候群妊娠糖尿病などの病気にもつな がるので気をつけましょう。

 

お腹が大きくなるにつれ、便秘や股関節痛などの症状が表れ、悩まされるお母さんもいるかもしれません。ストレッチや適度な運動を行い、身体の変化に対しケアを行っていきましょう。

 

胎児はまだ小さく力も弱いので、はっきりと感じられないかもしれませんが、子宮の内側に胎児が当たったのを感じることがあります。

この時期になると胎児のパンチやキックが、お母さんに伝わります。胎児は子宮の中を漂っているので、それに伴い胎動を感じる場所も変わってきます。感じ方には個人差があるので、まだ感じられなくとも神経質になる必要はありません。

お腹の脂肪が厚かったり、忙しく動きまわったりしているお母さんは、胎動を感じにくいこともあるようですが、胎児が大きくなるにつれ、胎動を強く感じられるようになってきます。

 

体調が落ち着いてくるこの時期の戌の日に、腹帯を巻き始める風習があり、神社などで安産祈願をする方も多いようです。

気を付けたいポイント

≪注意すべき病気と症状≫

①腹痛や出血、痛みを伴うお腹の張り
この時期は、おりものが増える場合があります。

クリーム色や白っぽいものなら心配いりませんが、赤や茶色のもの、ポロポロと分かれるもの、泡だっているもの、悪臭がするものは何かしらの病気にかかっている恐れがあるので、医療機関を受診するようにしてください。おりものに血液が混じっている場合も同様です。

 

また、多少のお腹の張りは、あまり心配はいりません。体を横にして、腹壁を緩めることができる体勢 で様子をみましょう。

しかし、お腹が固くなり張りが長時間続いたり、激しい痛みを伴ったりする場合は注意が必要です。さらに、安静にしても張りが治まらなかったり、1日に20回以上お腹が張ったりする場合には、すぐに医師 に相談するようにしましょう。

 

②便秘
妊娠中のお母さんに 多い悩みが、便秘です。

大きくなった子宮が大腸を圧迫するので、大腸の血流や動きが悪くなります。

妊娠中に多く分泌される黄体ホルモンは、子宮の収縮を抑える働きをしてくれる大切なホルモンですが、子宮だけでなく腸の動きも抑えてしまうので、さらに便秘になりやすくなります。妊娠中の便秘は、食生活の見直しや、無理のない程度の運動で対処しましょう。それでも便秘が改善しない場合には、かかりつけの医師に相談してみてください。

 

③股関節痛
子宮が大きくなるにつれ、子宮を骨盤に固定している靭帯がのび、足の付け根に痛みを感じることがあります。ひどくなると坐骨神経痛といって、腰から足の先という広範囲にわたって、痛みやしびれの症状が出る場合もあります。足の付け根が痛む 時には、ゆっくりした動きを心がけ、寝る時は、痛いほうの足側を上にして横向きに寝ると痛みが和らぎます。

 

④乳房のトラブル
乳房も、赤ちゃんを迎えるための準備を始めます。変化に伴い、乳房が乾燥してかゆみを感じたり、熱っぽさを感じたりすることもあります。乳房が乾燥している時には、保湿剤を使用してください。また、あわせて赤ちゃんが母乳を飲みやすい乳頭の長さや形かなどの乳頭のチェックを行い、お手入れを開始しましょう。

この時期、やっておくべきこと、やらないほうがいいこと

①やっておくべきこと
適度な運動は、便秘の予防や体重増加を防ぐのに効果的です。

大きなお腹を支えることで起こる腰痛を緩和させるために、腰痛体操をするのもおすすめです。お腹の状態や体調によって運動できる内容や量に個人差が出るので、自分の身体と相談しながら行いましょう。

 

赤ちゃんが生まれた後は、寝る時間も自分の時間もなかなか取りづらくなりますので、今のうちに自分の時間を大切に過ごしたり、上のお子さんやパートナーとの時間も大切にしておきましょう。

 

安定期のうちに、赤ちゃんの衣類などをそろえて、迎える準備を済ませておくと、後々慌てずに済みます。

(▶関連:赤ちゃんを迎える準備をしよう!お部屋のレイアウトの注意点)

里帰り出産を計画している人は、可能であれば出産する病院を受診し、担当の医師や助産師とコミュニケーションをとっておきましょう。
(▶関連:里帰り出産の時期や気を付けたいこと)

 

≪歯科系治療について≫
妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって口内の状態が悪くなりがちです。
虫歯になってしまい治療が必要になることもあります。
妊娠中も治療ができる場合と治療を避けた方が良い場合がありますので、
お母さんの身体の状態や体調をお医者さんと相談し、なるべく安定期のうちに治療が終わるようにしておきましょう。

 

 

②やらないほうがよいこと
妊娠中はホルモンの影響で集中力が欠けている状態なので、車の運転などの集中力を要することは、できるだけしないようにしましょう。運転する場合や乗車する場合には、必ずシートベルトを着用してください。安定期だからといって、無理をするのは厳禁です。

 

妊娠5カ月ごろの赤ちゃん

妊娠5カ月の赤ちゃんは、身長は20~25cmほどに成長し、性器もはっきりしてくるころですので、超音波エコーで性別を見分けられることもあります。

骨格も筋肉も発達してきた赤ちゃんは、羊水の中で体を伸ばしたり手足を突き出したりして、元気に力強く動きだします

 

赤ちゃんの体にも皮下脂肪がつき始め、4頭身になりバランスのとれた体つきになります。

足の大きさはまだお母さんの小指くらいですが、筋肉もあり、指を握ったりおしゃぶりをしたりと自分で動かすことができます。

 

薄かった肌にだんだん脂肪がつき始めることで、出生時 の体型に近づいていきます。赤ちゃんを守る働きのある、胎脂と産毛が全身を覆い始め、髪の毛やつめが生え始めるのもこのころ です。

腎臓や膀胱もほぼ完成し、おしっこをしている様子が超音波検査で見えることもあります。

 

 

聴覚も発達し、お母さんのお腹の外の音まではまだ聞こえませんが、お母さんの心音や血液の流れる音を聞くことができ ます。

お母さんの心音は、赤ちゃんにとってとても落ち着くものです。ママがゆったりした気持ちで過ごすと、心音も規則的になり、赤ちゃんもリラックスできますね。

 

 

妊娠期間も半分にきて、胎動も感じるようになると、赤ちゃんに話しかけられているようでうれしくなります。お腹をなでたり、話しかけたりして赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。

 

お腹に大切な赤ちゃんがいることを常に意識し、自分の心身と相談しながら頑張りすぎず行動するようにしましょうね。

《 監修 》

  • 濵脇 文子(はまわき ふみこ) 助産師

    大阪大学大学院医学系研究科招聘准教授。
    助産師・保健師・看護師。
    産前産後ケアセンターヴィタリテハウス施設長。
    はぐふるアンバサダー。
     
    妊娠から産後まで、一人一人に寄り添い幅広くサポートを行う。
    また、自治体や企業とマタニティーソリューションの事業構築や講演・執筆活動、専門職の教育研究にも携わる。
     
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