【はぐふる特集】子どもがかかりやすい夏風邪【咽頭結膜熱】【手足口病】【ヘルパンギーナ】

2022.06.15

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子どもがかかりやすい夏風邪【咽頭結膜熱】【手足口病】【ヘルパンギーナ】

海やプール、バーベキュー、フェス、家族での旅行など夏に向けて楽しいイベントを計画したくなる時期ですね。体調も万全で夏を満喫したいものですが、夏の気温変化には注意が必要です。特に小さいお子さんは大人に比べて体温調節がうまくいかない場合が多く体調を崩しやすくなります。
 
冷房と外の気温差で体調不良になったり、夏の暑さから食欲が落ちたり、おなかの調子を崩したりと、免疫力が落ちて風邪を引いてしまうこともあります。

今回は三大夏風邪ともいわれる【咽頭結膜熱(プール熱)】【手足口病】【ヘルパンギーナ】をピックアップしました。いずれの病気も感染力が強く、風邪を引かないように予防しましょう。
 
 
▼咽頭結膜熱(プール熱)1)詳しい記事は【こちらから】

【潜伏期間】2~14日

【主な症状】

アデノウイルスによる感染症で、結膜炎(目の充血)に加えて咽頭炎の症状が見られるものを咽頭結膜熱と呼んでいます。高熱が4~5日続き、のどの痛みのほかに頭痛、食欲不振、全身倦怠感、ときに下痢や腹痛が見られます。

 
 
▼手足口病1)詳しい記事は【こちらから】

【潜伏期間】3~6日【主な症状】

手足口病は、口の中、手のひら、足の甲、足の裏に小さな水ぶくれ(水泡性発疹)ができる病気です。手、足、口の中以外のおしりやひじ、膝にもできることがあります。痛みやかゆみを伴います。

発熱は高くないことが多く、1~2日で熱は下がります。また、発熱しないこともあります。

 
 
▼ヘルパンギーナ1,2,3)

【潜伏期間】3~6日【主な症状】

ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。発症初期には、高熱、のどの痛み等の症状がみられ、口の中の奥の方に水ぶくれ(水泡性発疹)や潰瘍ができます。高熱は数日続くため、熱性けいれんを合併することがあります。

5月頃より患者数が増加し始め、7月頃にかけてピークを形成し、8月頃から減少を始め、9~10月にかけてほとんど見られなくなります。

 
★3つの病気の注意点

回復後も飛沫や鼻汁(鼻水)、便からウイルスが排出されるので、マスクの着用で予防したり、おむつの排便処理の際には手袋をしたりなど、取扱いに注意しましょう。タオルやコップなどの共有も避けます。

 
 
▶合併症:熱性けいれんについては【こちらから】

▶合併症:髄膜炎については【こちらから】

 
 
【参考資料】

1)保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(2021年(令和3年)8月一部改訂):厚生労働省 (2022年6月閲覧:https://www.mhlw.go.jp/content/000859676.pdf

2)夏に流行する小児の感染症:東京都北区(2022年6月閲覧:city.kita.tokyo.jp)

3)小児感染症:NIDD国立感染症研究所(2022年6月閲覧:https://www.niid.go.jp/niid/ja/

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