【いずみさんの働き方】職場が妊娠緩和の前例無し。 妊娠中 の通勤対策と生活の工夫会社

2020.05.25

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妊娠中-働き方

取材をした方の情報

【お名前】
妻[いずみさん]
【妊娠当時のご年齢】
妻[29] 夫[31]
【職種】
妻[事務職] 夫[営業職]
【勤務形態】
妻[正社員] 夫[正社員]

【勤務時間】

妻[8:30-17:30] 夫[9:00-17:40]

【通勤時間】

妻[40分] 夫[40分]

【病院】

妊娠後期まで自宅近所のレディースクリニックに通院。妊娠後期から里帰りし、レディースクリニックにて出産

妊娠について職場の理解はありましたか?

通勤ですごく混雑する電車を利用していたので、妊娠の報告とともに上長に出勤時間の変更を相談しましたが、ほかの社員と違う形態にするのは難しいといわれました。

産休育休の前例はたくさんありましたが、通勤緩和の前例はなかったようです。

職場の風潮を分かっていたので、人事部に申し出ることもしませんでした。

 

「通勤時間の変更」の申請は、つわりがひどいとか、切迫流産の可能性があるなど条件が限られていると思い込んでいましたが、後になって「労働基準法」では、どの人にもある権利だということを知り、申請しておけば良かったと思っています。

体調不良で出勤時間が遅れた時は、有給休暇の消化となりました。

会社には数時間単位で取得できる有給休暇制度があったので、出勤が遅れたときは必然的にその処置となりました。

実際に出勤が遅れることは、つわりがひどい時期は週に1、2回あり、入社2年目で有給休暇の日数もあまりなかったので、欠勤扱いになったこともあります。上司からは「始業時刻に間に合うように」と注意され、その時は心苦しさを感じましたね。

通勤で苦労したこととその時した対処方法を教えてください

始業時刻に間に合わない理由として、途中下車がありました。私のつわりがひどかったのは冬の時期で、コートなど厚手の服装でした。

電車の中は人混みで、しかも暖房が効いているので気分が悪くなるんです。そんな時は途中下車をして外の空気を吸ってからまた電車に乗るという工夫をしていました。

自宅を早く出ることも心掛けましたが、つわりがひどい時はとにかく体を横にしておきたく、家を出るぎりぎりの時刻まで寝ている状況のことが多かったです。また、女性専用車両を選び、5カ月目に入ってからはマタニティマークを着けていたので、たまに席を譲ってもらえることがありました。

つわり時期の生活は?

人の話を聞く限り、つわりはひどい方ではなかったと思います。ただ、ひどい時期はとにかく横になっていたかったです。帰宅してからはお風呂と食事以外はベッドで休むようにしていました。

仕事中は意外に体調の悪さを忘れられたのですが、気持ち悪くなる症状の原因の一つが空腹状態だったので、夕方にデスクを離れてサンドイッチなどを食べて対処していました。

妊娠中から出産直後までの間にパートナーはどのような協力をしてくれましたか?

つわりの時期は音もストレスになったので、夫 にはテレビの音を小さくしてもらったり、扉を閉めたりしてもらっていました。

夫に指摘をすることもありましたが、「はーい」と穏やかに対応してくれたので喧嘩も起きませんでしたね。また、何を食べたいのかが空腹になった時にしか分からず、仕事帰りに「何かほしいものある?」と聞いてくれたことが助かりました。

自分で買い物にいく時は何を食べたいのか分からず、かなり時間を要していましたね。また、妊娠前から夫が洗濯を担当してくれており、妊娠中はゴミ出しや料理なども積極的に行ってくれて助かりました。

とはいえ、夫も初めてのことだったので、出産や出産後の手続きはその場その場の対応でしたね。私は事前に手続きの内容を把握していたので、届出の提出期限が先のものから夫に伝え、夫は調べながら対処するという流れでした。

妊娠中に不安だったことはなんですか?

病院での検診は最初こそ1、2週間と頻繁ですが、途中からは1カ月に1回など次の検診までの期間が長くなります。その間「子どもは元気なのだろうか」と不安になりました。

インターネットやSNSで情報を得る人も多いようですが、私は変な不安を抱かないために極力見ないようにしていました。

もちろんあると便利なアイテムなどは参考レベルでは情報を入手していましたが、妊娠中の症状や出産時のことなどは個人差が大きいので一人の事例が基準にはならないと思います。これは出産後も同様で、実際子どもの成長は平均よりもゆっくりですが、これも個性と思って基準を気にしすぎないようにしています。

ただ何もしなかったというわけではなく、自分の体調管理は気を付けていました。妊娠後期になると足がむくんだり、つったりすることが分かっていたので、食事のバランスを考え、水分をたくさん摂り、体を温めるようにしていました。

それと体重増加も10kgまでと決めており、結果9kgの増加ですみました。それ以外にも検診の際に記録する血圧や尿の数値にも意識していたのが良かったと思います。

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