2022.10.12
赤ちゃんが気持ちよく快適に過ごせる部屋は、生まれる前に準備をしておくのがベストです。出産が予定日よりも早まることなども想定し、妊娠後期には準備を始め安心して誕生を待ちましょう。
まずは、赤ちゃんをどこに寝かせるかを想像してみましょう。
大人だけで暮らしていて、何ら問題がなくても、赤ちゃんが加わるとそうはいかないこともたくさんあります。赤ちゃんにとっては、就寝する場所が、生活のほとんどの時間を過ごす場所となります。
赤ちゃんの就寝場所をベッドにするか、布団にするか、生活スタイルやお住まいの間取りによって大きく違ってきますが、「清潔」「快適」「安全」「お世話のしやすさ」をキーワードに、窓の位置や空調の場所などから、おうちの中で赤ちゃんにとってベストな場所を確保しましょう。
特に気を付けるべき項目は、次の4つです。
①直射日光が直接当たる場所や照明の真下は避けましょう
赤ちゃんの肌はとても薄くデリケートです。
直接陽が当たってしまうと刺激が強く、肌や目に悪影響が及ぶこともあり、や外気の影響も受けやすいので、窓に近く直射日光が当たる場所は避けましょう。
また、赤ちゃんは基本的に仰向けで大半の時間を寝て過ごします。
お部屋の明るさがちょうど良くても、寝ころぶと照明が眩しすぎる場合などがあるので、大人が実際に寝ころんで確認しましょう。夜間は間接照明にするなどの準備もしておきましょう。
②室温・湿度を調整しましょう
体温調節がまだ未熟な赤ちゃんにとって、室温・湿度の調整はとても重要です。大人には快適でも、赤ちゃんにとっては暑すぎたり寒すぎたりする場合もあります。
高さのあるいベッドに寝ていると、暖かい空気がた溜まって暑くなったり、床に敷いた布団で寝ていると、冷たい空気がた溜溜まって冷えてしまったりする場合もあります。ですから、赤ちゃんの寝ている位置で室温・湿度を測れるように温湿度計を用意しておきましょう。
夏は室温26~28℃、冬は室温20~23℃、湿度50~60%程度が理想的です。赤ちゃんの様子を見ながら衣類や布団、エアコン、加湿器などで適時に調整しましょう。
また、エアコンなどの空調の風が直接当たらない場所を選ぶことも大切です。
③ケガや事故の原因になるものはないか確認をしましょう
赤ちゃんは自分で自由に身動きがとれません。赤ちゃんのまわりに倒れてきそうな家具や小物がないか確認しましょう。手の届く範囲にタオルやぬいぐるみがあると、窒息の原因になることがあるため、注意をする必要があります。
④掃除を簡単に行えるレイアウトにしましょう
最初は、ほとんど寝てばかりの赤ちゃんですが、月齢がすすむと寝返りをうったり、ハイハイをしたりと、行動範囲が広がります。赤ちゃんの目線で、掃除をしてみましょう。前もって家具やものを少なくして、簡単に掃除ができるようにお部屋のレイアウトを考えるのもいいですね。
おむつや洋服、授乳グッズなど、赤ちゃん用のものが部屋に増えます。
ですから、赤ちゃんのものを収納する場所の確保はとても大切です。収納グッズや大きな家具などを購入する時は、事前に採寸が必要です。キャスター付きのラックなどは移動が便利ですが、赤ちゃんが押して転倒する危険があるので、キャスター部に布を巻くなど対策を行ったうえで使用しましょう。
また、赤ちゃんの用品は、期間限定で使うもの、成長によって買い換えないといけないものなども多くあるので、レンタル用品なども検討するのもいいでしょう。
実際に赤ちゃんや子どもを事故、ケガから守るために、子どもの目線で物事を考えることが重要になってきます。
自分では危険だと思っていなかったものが、子どもからすると危ないものだという場合も。
はぐふるのおうち探検マップを使用して、家の中のキケンな箇所がないか、夫婦でチェックをしてみましょう!
サイズチェックを行う場合は、トイレットペーパーの芯を持って確認すると便利です。
印刷して家族で共有すると便利です。
PDFのダウンロードは【こちら】から
《 監修 》
濵脇 文子(はまわき ふみこ) 助産師
大阪大学大学院医学系研究科招聘准教授。
星薬科大学非常勤講師。助産師(アドバンス)・保健師。
妊娠から産後まで、一人一人に寄り添い幅広くサポートを行う。
また、自治体や企業とマタニティーソリューションの事業構築や講演・執筆活動、専門職の教育研究にも携わる。
▶HP https://maieutics.co.jp/