卵管トラブル『 卵管狭窄 、卵管閉塞、卵管留水症、ピックアップ障害 』【医師監修】

2021.05.24

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卵管のトラブルとは?【監修】洞下由記先生

卵管は、排卵した卵子を取り込み、精子と卵子の受精の場となり、受精卵(胚)を子宮へと運ぶ、妊娠にはとても重要な部分です。

この卵管に、なんらかのトラブルが起こると妊娠を妨げる要因になります。

 

卵管のトラブルには、以下のようなものがあります。

卵管狭窄:卵管が狭くなっている。

 

卵管閉塞:卵管が詰まっている。

 

卵管留水症(卵管留水種):卵管の中に分泌液が溜まって卵管がふくらんだ状態。卵管膨大部に溜まることが多い。

 

○ピックアップ障害: 卵管の先端にある卵管采(らんかんさい)が、排卵した卵子をキャッチして取り込むことができない。

卵管トラブルの原因は?

卵管が通っているかどうかは、子宮卵管造影検査で調べることができます。

通水検査や通気検査を行う場合もありますが、子宮卵管造影の方がより詳細な情報が得られます。

(📖関連:子宮卵管造影検査、卵管通気検査、卵管通水検査)

 

卵管留水症は、超音波検査で見つかることが多くあります。

卵巣嚢腫と判別がつきにくい場合は、MRI検査を行うこともあります。

ピックアップ障害を確かめるには、腹腔鏡手術を行う必要があります。

全身麻酔をして腹腔鏡をおなかの中に入れて、卵管周囲の癒着があるかどうかを確認し、癒着している部分を剥がす手術です。

卵管トラブルの検査、診断は?

卵管が通っているかどうかは、子宮卵管造影検査で調べることができます。

通水検査や通気検査を行う場合もありますが、子宮卵管造影の方がより詳細な情報が得られます。

 

卵管留水症は、超音波検査で見つかることが多くあります。

卵巣嚢腫と判別がつきにくい場合は、MRI検査を行うこともあります。

 

ピックアップ障害を確かめるには、腹腔鏡手術を行う必要があります。全身麻酔をして腹腔鏡をおなかの中に入れて、卵管周囲の癒着があるかどうかを確認し、癒着している部分を剥がす手術です。

卵管トラブルの治療法は?卵管狭窄や閉塞の場合

閉塞が片側の卵管だけであれば、開通している側の卵管を使用して妊娠することは可能です。

両方の卵管が閉塞している場合は、体外受精でないと妊娠は不可能です。

また、卵管閉塞以外の不妊原因がない場合は、卵管鏡下卵管形成術(FT)で卵管を通過させる手術があります。

(📖関連:卵管鏡下卵管形成術(FT)について)

卵管トラブルの治療法は?卵管留水症の場合

卵管留水に針を刺して、中の液体を抜く治療や、卵管を切除する手術があります。

卵管留水症がある場合は、おなかの中が癒着している可能性が高いです。
卵管から貯留した液体が子宮に逆流し、不正出血や褐色の帯下(おりもの)として出てくる場合には、不妊の原因になるので手術をしたほうが良いでしょう。

両方の卵管を切除した場合は、体外受精でないと妊娠は望めません。

《 監修 》

  • 洞下 由記(ほらげ ゆき) 産婦人科医

    聖マリアンナ医科大学助教、大学病院産婦人科医長。2002年聖マリアンナ医科大学卒業。

    不妊治療をはじめ、患者さんの気持ちや環境を一緒に考えてくれる熱血ドクター。日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。専門は生殖内分泌、周産期、がん・生殖医療。

    HP https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/ 聖マリアンナ医科大学病院

     

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