2020.05.18
子宮筋腫が発生する原因はよく分かっていませんが、発生した筋腫は女性ホルモンの影響によって大きくなります。そのため、20〜40代の若年女性にも多い病気です。
月経の量が多い場合には、低容量ピルの服用で月経の量を減少させることができます。低容量ピルを飲んでいる期間は妊娠しませんが、妊娠希望をしていない時期に飲んでおくと、将来の不妊予防に一定の効果があります。
貧血がある場合は、鉄剤やサプリメントが補充される場合があります。月経痛が強い場合は、鎮痛剤やピルを服用して様子をみます。
また、月経を止めることで筋腫が大きくなることを抑制する治療があります。偽閉経療法といって、GnRHアナログという注射を月1回注射し、月経を止めるものです。ホルモンは閉経状態になるので、この間の妊娠は望めません。最大6カ月間使用できます。ただし、投与をやめると、筋腫は徐々に元の大きさに戻っていきます。
子宮筋腫を摘出する手術もあります。妊娠を望む場合は、子宮筋腫のみを取り出す子宮筋腫核出術が必要です。子宮筋腫の術後はその程度にもよりますが、子宮の傷が治るまで3〜6カ月は妊娠を避ける必要があります。医師から十分に説明を受けてから決めましょう。
《 監修 》
洞下 由記(ほらげ ゆき) 産婦人科医
聖マリアンナ医科大学助教、大学病院産婦人科医長。2002年聖マリアンナ医科大学卒業。
不妊治療をはじめ、患者さんの気持ちや環境を一緒に考えてくれる熱血ドクター。日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。専門は生殖内分泌、周産期、がん・生殖医療。
▶HP https://www.marianna-u.ac.jp/hospital/reproduction/ 聖マリアンナ医科大学病院
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