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月経痛(生理痛)・月経困難症

2020.05.11

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月経痛(生理痛)・月経困難症とは?

月経のときの痛みを月経痛(生理痛)といいます。

月経は、子宮から子宮内膜が剥がれて子宮の外へと押し出されて出血が起こります。このときに感じる痛みが月経痛で、多少の痛みは生理的な現象といえます。しかし、人によっては強い痛みを感じて、仕事や学業など日常生活に支障をきたすこともあります。こうした状態を「月経困難症」といいます。

 

月経痛には、腹痛、頭痛、腰痛、吐き気、貧血、気持ちが悪いなどの症状がありますが、人によって程度はさまざまです。強い痛みが毎回続く場合には、なんらかの病気による痛みの可能性もあるので、一度産婦人科で診てもらったほうがいいでしょう。

月経痛・月経困難症の原因は?

月経では厚くなった子宮内膜が剥がれて、それを押し出そうと子宮が収縮し、このときに痛みが発生します。これは子宮内膜に多く含まれるプロスタグランジンというホルモンの働きによるものです。プロスタグランジンは月経のときにたくさん作られ、血液の中に入って、痛みを起こす物質を増やすといわれています。

月経痛がひどくなる原因として、子宮内膜症や子宮筋腫があります。

月経痛・月経困難症の検査、診断は?

子宮内膜症や子宮筋腫、あるいはほかの病気がないかどうか調べるために、内診、超音波検査、血液検査などを行います。

 

超音波で子宮や卵巣に異常がないか確認します。子宮筋腫や卵巣腫瘍(チョコレート嚢腫など)が見つかることがあります。内診では子宮とその周りの可動性を調べます。子宮内膜症がひどくなると、子宮と周囲の組織が癒着して可動性が悪くなったり、圧痛が起こったりします。血液検査では、子宮内膜症のマーカーであるCA125という腫瘍マーカーを調べることがあります。

月経痛・月経困難症の治療は?

月経痛の治療は、痛みをやわらげる鎮痛剤の投与が中心になります。飲み薬のほか、効き目の早い坐薬もあります。また、漢方薬もあります。

 

それでも痛みのコントロールができない場合は、月経を止めたり調整したりすることになります。月経を注射や薬で止めることを、偽閉経療法といいます。月経を数カ月〜半年止めることで、子宮内膜症を改善させます。副作用として、更年期障害が出ることがあります。

 

月経の調整には低容量ピルなどを服用します。低容量ピルを服用すると月経は規則的に来ますが、自発の月経よりも月経痛が軽くなることが多くみられます。

 

両方とも排卵を止める治療になるので、妊娠を希望する人には不向きです。

月経痛があるときの受診のタイミング

強い月経痛がたまに起こるのであれば、体調などの影響もあるかもしれないので、まずは様子をみてもいいでしょう。市販の鎮痛薬を使用しても構いません。しかし、毎回強い痛みに襲われる、回を追うごとに痛みが強くなる、また、月経痛で日常生活が困難だと感じるときには、早めに産婦人科で相談しましょう。もしかすると、病気のサインかもしれません。激しい月経痛を引き起こす病気には、子宮内膜症(子宮腺筋症やチョコレート嚢腫)、子宮筋腫などが考えられます。

《 監修 》

  • 洞下 由記(ほらげ ゆき) 医師

    聖マリアンナ医科大学助教、大学病院産婦人科医長。2002年聖マリアンナ医科大学卒業。

    不妊治療をはじめ、患者さんの気持ちや環境を一緒に考えてくれる熱血ドクター。日本産科婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医。専門は生殖内分泌、周産期、がん・生殖医療。

    HP 聖マリアンナ医科大学病院

     

     

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