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月経(生理)の仕組み

2020.01.31

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月経はどうやっておこるの?

女性の身体には、妊娠・出産をする機能が備わっているため、月経がおこります。月経とは、子宮内膜が剥がれ落ち、出血を伴い体外へ排出される現象で、1回の期間が3~7日、約1カ月周期で繰り返しおこります。

月経はどのようにおこるのかというと、まず卵巣で、脳からの刺激によって卵子を包んでいる卵胞が育ち、成熟した卵胞から卵子が排卵し、卵管を通って子宮へと運ばれます。この間、子宮内膜が厚くなり、受精卵が着床する準備ができ上がります。妊娠が成立しなかった時は、この厚くなった子宮内膜は剥がれ落ちて膣から血液と共に排出されます。

周期について

月経周期とは、出血が始まる月経開始日から次の月経の前日までの期間のことです。子宮内にどこか1カ所でも異常があると、月経がきちんとおこらなくなってしまいます。脳下垂体と卵巣からのホルモンの分泌には一定のリズムがあり、このひとまとまりを月経周期と呼びます。この周期は、「卵胞期」「排卵期」「黄体期」「月経期」の4つに分けられます。

 

【卵胞期】
卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の働きにより、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が徐々に増え、それに伴い、子宮の内側を覆う子宮内膜も増殖し始めます。この内膜は、受精卵が着床するためのフカフカのベッドのようなもので、まさに妊娠できる状態へと準備が進む時期です。一方、卵巣の中では卵胞が徐々に成長します。

【排卵期】
エストロゲンの分泌量がピークを迎えると、排卵がおこります。排卵を促すために大量のLHが分泌されて、成熟した卵胞から卵子が放出されます。卵巣の中では毎月、十数個の原始卵胞が同時に成長していますが、1回の月経周期で排卵される卵は通常1個で、残りは消滅します。また、妊娠可能な期間は排卵前3~4日から排卵後1日程度とされています。

【黄体期】
排卵後、卵を放出した卵胞が黄体という組織に変わり、この黄体からエストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。プロゲステロンは、子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態に整え、また、体温も少し上げるため、基礎体温は「高温期」となります(基礎体温とは、朝目覚めた直後、布団の中で安静な状態で測る体温のこと)。

【月経期】
妊娠が成立しないと、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量はガクンと減り、厚くなった子宮内膜は剥がれ落ちて体外に排出されます。これが、月経期です。その後、黄体は白体へと変化し、老廃物となります。

月経の状態は女性ホルモンや卵巣の働きを知る手がかり

女性の身体の中では、脳からのホルモンと連携して女性ホルモンの分泌が変動し、妊娠の準備を進め、不要になると月経をおこしてリセットするということを、毎月繰り返しています。個人差はありますが、月経周期の正常範囲は25~38日程度、月経期間は3~7日程度とされています。月経の状態は、女性ホルモンや卵巣の働きを知る手がかりになります。黄体ホルモン(プロゲステロン)が正常に分泌されていない場合、不妊の原因となる可能性もあります。月経が乱れている場合、卵巣の働きに問題があったり、脳と卵巣の連携がうまくいっていない可能性もあるので、婦人科を受診しましょう。

 

『参考資料』
・『女性ホルモンの教科書』黒住沙織・佐田節子著、日経ヘルス編/日経BP
・『月経らくらく講座~もっと上手に付き合い、素敵に生きるために~』松本清一監修/文光堂
・『病気がみえる 産科(第2版)』/ MEDIC MEDIA
・『最新産科学(正常編)改訂第22版』荒木勤/文光堂

《 監修 》

  • 濵脇 文子(はまわき ふみこ) 助産師

    県立長崎シーボルト大学大学院修了。国立保健医療科学院地域保健福祉分野修了。
    助産師(アドバンス)・保健師・看護師。
    株式会社マイユティックス
    総合病院・クリニック・助産院に勤務し、妊娠・出産・産後まで幅広くサポートを行う。
    また、大学・助産師学校にて専門職の教育にも従事。

    HP https://maieutics.co.jp/

     

     

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