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育む8つの視点幼育

赤ちゃんの身体の発達

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運動機能は頭から足に向かって発達する 

 

人間も最初は受精卵のたった一つの細胞から始まります。胎内の羊水に浮かびながら10カ月かけて生物の進化38億年の過程を踏んで生まれてきます。胎内で羊水の浮力に支えられ自由に動き回っていた赤ちゃんは、産まれた後は重力に対抗しながら身体を支え、手足を動かしながら様々な姿勢や運動を獲得していくのです。そして生後およそ1年で立って歩くようになります。

 

赤ちゃんの運動機能の発達は、まず頭から始まり、身体の下へ向かって進みます。具体的には、目→首→腕→手→腰→足の順番で発達します。この順番を飛ばして運動機能が発達することはありませんし、無理やり進めることもできません。赤ちゃんの運動機能の獲得は、積み木を一つずつ重ねるように、順を追って進んでいきます。

 

最初に、赤ちゃんが自由に動かせるようになるのは「目」です。

生後数日経てば、お母さんやお父さんがのぞき込むと、赤ちゃんもゆっくりと目を動かして視線を合わせることができます。生後2〜3週間もすれば、自由に視線を移動させることができます。おもちゃを目の前に出して赤ちゃんが注目したところで、ゆっくりとおもちゃを移動させると、赤ちゃんの目もおもちゃの行く方向へ動きます。これを「追視」と呼びます。赤ちゃんが追視を始めたら、ぜひ赤ちゃんの目をしっかり見て話しかけてあげてください。

 

追視ができるようになると、次は頭を動かせるようになります。頭を動かせるということは、首の筋肉を動かせるようになったということです。首の筋肉は生後2週間ごろから左右の動きを獲得し、大きな物音がする方向へ首を向けることができるようになります。このころから人の声のする方向へ顔を向けていることが多くなります。

そして生後3〜4カ月ごろには、頭を上下左右すべての方向に自由に動かせるようになります。これが「首すわりの完了」です。首がすわれば、だっこする時に赤ちゃんの頭を支える必要が無くなります。赤ちゃんも見たい方向を好きなだけ回すことができるようになるので、外界のいろいろなことに興味を持つようになります。精神面が飛躍的に発達し始めるのもこの時期です。

腕や手の動きが自由になる

次は腕や手を思い通りに動かせるようになります。赤ちゃんは生後4カ月ごろから自分の手をじっと眺めたり、目の前に差し出したものをつかんだりし始めます。最初はうまくつかむことができず、手を伸ばして当てるだけですが、だんだん手指が動くようになり、つかめるようになります。

 

寝返りが腰すわりを促す

次は腰がすわりお座りができるようになります。だいたい生後5~6カ月ごろが目安です。腰がすわるには、腹筋と背筋がバランスよく発達しなければなりません。その発達のために最適な動きが生後4カ月ごろから始まる寝返りです。

あおむけの状態から寝返りをするためには、足を少し持ち上げてひねる動きが必要で、腹筋に力がかかります。また、あおむけから寝返りをすると、うつ伏せになります。この時、赤ちゃんは両手を床につけながら顔を上げます。この体勢で周囲をキョロキョロしたり、手近にあるおもちゃを手に取ってしゃぶったりします。こうした動きは、背筋のトレーニングになります。

 

足を動かす

お座りの次はいよいよ足を自由に動かせるようになります。歩行に必要な筋力は、ハイハイやつかまり立ち、つたい歩きなどを通して発達します。特に生後6~7カ月ごろ始まるハイハイをなるべく長めにさせると安定した歩行に役立ちます。赤ちゃんがハイハイを始めたら、追いかけっこなど、身体を動かす遊びをたくさんしてあげるとよいでしょう。

ひとりで歩けるようになるのは、だいたい1歳前後です。これには個人差も大きく、生後11カ月くらいから歩く赤ちゃんもいれば、1歳5カ月ぐらいまで歩かない赤ちゃんもいます。なかなか歩かない場合は慎重な性格が影響している場合もありますが、発達に問題がある場合もありますので、決められた健康診断は必ず受け、気になる場合は相談するとよいでしょう。

 

監修者:株式会社マイユティックス 代表取締役 濵脇文子